
数年前にビットコイン等、一世を風靡した暗号資産(仮想通貨)が近年更に利用範囲や頻度が拡大され、注目度が増えてきています。今回は暗号資産(仮想通貨)について解説致します
目次
Ⅰ.暗号資産(仮想通貨)とは
暗号資産(仮想通貨)とは、紙幣や硬貨といった実体が無く、インターネット上でやりとりされる財産的価値のことを指し、資金決済に関する法律(=資金決済法)により以下の通り定義されています
一、物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済の為に不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く)であって電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二、不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
※資金決済法の改正(令和2年5月1日施行)により、法令上、仮想通貨は暗号資産へ呼称変更されています
Ⅱ.暗号資産(仮想通貨)の種類
暗号資産(仮想通貨)はその利用頻度や範囲が広がっており、世界中で数千種類あると言われております
代表的なものだと
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)
などが挙げられます
Ⅲ.暗号資産(仮想通貨)の特徴
①個人間で直接送金することができる
一般的に日本円や外貨を送金する際には、銀行などの金融機関を介して送金する必要があります。しかし、暗号資産取引においては個人間での送金が可能です
②手数料が無料または安い
銀行送金やクレジットカード支払では一定の手数料が発生し、少額の送金や売買には不向きと言えます。しかし、暗号資産取引所においては、仲介組織が存在せず、個人間でのやりとりが可能であるため、殆どの場合無料または低コストで送金や取引が可能です
③世界共通で利用可能な通貨単位である
暗号資産(仮想通貨)は特定の国家が発行しておらず、世界共通の単位です。現在、暗号資産での支払が可能なお店が世界中で増えてきています。
Ⅳ.暗号資産(仮想通貨)の使い方
①時価の交換
暗号資産(仮想通貨)から日本円や米ドルなどの法定通貨への換金、または暗号資産(仮想通貨)同士の交換も可能です
②送金
インターネットさえ接続できれば暗号資産(仮想通貨)を世界のどこにも送付できます。また、銀行などの第三者を介さないため、より安価でスピーティーに送付できます
③決済
暗号資産(仮想通貨)を使って、買い物や商品・サービスの代金回収をすることができます。クレジットカードより決済コストが安く、銀行振込より面倒な手続きが必要ないため、大手家電量販店等が暗号資産(仮想通貨)を利用する決済が普及してきています
④投資
暗号資産(仮想通貨)にはビットコインのように価格変動が激しいものが多いため、投資としても注目されています。また、少額からスタートすることができるので、初めて投資を行うという方でも容易に始めることができます