社労士がズバッ!職場のQ&A【年収の壁の 130 万円とはどういうものなのでしょうか?】

<質問>

家族とパート 10 名でアクセサリー製造会社を営んでいます。

1人のパート従業員から「扶養家族の条件の130 万円の壁を超える心配があるので勤務時間を減らしたい」と言われました。

受注は好調なので勤務時間を減らされると生産が滞ります。

パート従業員の言う「130 万円の壁」とはどういうものなのでしょうか。

<回答>

「年収の壁」といわれるものにはいくつもあります。

貴社のパート従業員が気にしている 130 万円とは、健康保険の扶養家族の条件である収入上限です。

これとは別に税法上の扶養家族の103 万円の壁もあります。

数字が似ていて混乱しそうですが、健康保険の 130 万円は、今後の1年間の見込み額。

税法の 103 万円は、その年の1月から12月までの1年間の所得額です。

健康保険の 130 万円には非課税分も含みますが、税法の 103 万円には非課税分は含みません。

なお政府は2023年に、連続2年までなら 130 万円を超えても扶養にとどまれるようにする方針を決めました。

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