会社の決算時に準備すること

決算は、会社の経営成績や財務状態を知るための重要な作業になります。
決算の準備には主に次のような作業があります。決算日が近づいたら少しずつ準備を始めて計画的に進めていきましょう。

1.現金残高や預金残高の照合

 現預金が実際残高と帳簿等が合っているか確認します。現金は現金出納帳と実際残高を確認し、もし差異があれば原因を確認します。預金の場合は金融機関で発行できる残高証明書を取得し、帳簿と確認します。残高証明書で確認することで定期預金や定期積金も照合することができ、受取利息の計上漏れ等を防ぐことができます。

2.売掛金・買掛金の残高確認

 相手先別に残高の確認をします。売上・仕入の締日が末日以外の場合には締後~末日分を計上します。(例:20日締の場合は、21日~末日分)
 振込手数料や相殺分の計上漏れが無いか、必要に応じて相手先に残高確認書を送付して確認をする等行います。また、貸倒れや不良債権(回収の見込みがないもの)がないかも確認します。

3.棚卸

 決算日に棚卸資産(商品・製品・原材料・仕掛品・貯蔵品)の在庫がどれだけあるか種類毎に数量を数え金額を計算します。決算日間近に購入したもののうち、未使用分は棚卸として在庫になりますので注意が必要です。棚卸が終わったら一覧表(棚卸表)にします。

4.固定資産の確認

 固定資産台帳と実物の確認をします。新しく購入したものは計上漏れがないか、修繕費や消耗品費等の中に資産となるものがないか確認します。また、売却・廃棄したものは証憑書類台帳から除く処理を行います。

5.仮勘定(仮払金・立替金)は決算前に処理しておく

 仮払金や立替金などの仮勘定は、一時的に処理する勘定科目のため決算までにきちんと精算してなるべく残さないようにします。

6.借入金

 預金同様、金融機関で発行できる残高証明書を取得し帳簿と確認します。元金と利息の振分けや借換え等した際の計上間違いを防ぐことができます。

7.売上の計上漏れ確認

 決算日前後の売上は特に注意が必要です。売上の漏れは延滞・加算税等罰則になりますので注意が必要です。必ずチェックしましょう。

8.まとめ

 決算準備は、直前になってから行うのではなく、日頃から現金預金残高を合わせたり、売掛金・買掛金残高を合わせたりしておくことで決算時の負担を軽減することができます。
決算は会社にとって非常に重要なものですのでしっかり準備しましょう。

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