「明日から来なくていいよ」

パズルの最後の一片のイラスト

【社労士がズバッ!職場のQ&A】
「明日から来なくていいよ」と言われたら?

<質問>

製造業の経営者です。息子がこの春に就職したのですが先日、職場で直属の上司から「明日から来なくていいよ」と言われたそうです。本人の話によれば大きなミスもなく真面目に勤務していたとのこと。私自身は社員に対してこのようなことを言った経験はなく、息子にどうアドバイスしようか困惑しています。


<回答>

ご子息にアドバイスをする前に事実関係を確認してください。どのような状況下で「明日から来なくていいよ」と言われたのか、上司の言葉は本意だったのか。もし本意であれば「退職勧奨」と「即日解雇」のどちらなのかも確認してください。さらに上司の発言の原因が、本人の遅刻や欠勤、現在の業務についての適性の問題、業績不振や事業縮小など会社都合によるものなのかも確認が必要です。その上で本人に退職の意向があるのかどうかを確認し、もし退職を検討中であったとしても会社に言われるままに退職届を出す必要はないでしょう。また配属職場の直属の上司が退職勧奨や解雇を口頭で通知することは通常ではないことですが、仮に上司の言葉が本意だとしても、会社は解雇理由と共に書面で通知する義務がありますし、労働者はそれに異議を申し立てることもできます。

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